１９５１年（昭和２６年）に岸和田の上野町東、法務局の隣で私の祖父が歯車工場を創業しました。
当時は泉州地方の地場産業である紡織の機械部品としての歯車加工が主な仕事でした。

１９８０年（昭和５５年）に現所在地である岸和田の磯上町、岸和田工業センター内に移転。平成元年に私の父が２代目を受け継ぎました。
その後１９９０年代バブル景気の崩壊等から、世間の合理化の波に合わせるように、それまで主流であった部分加工のみの仕事から、工程管理が必要となる材料共全加工の歯車の製造が主体となっていきました。
今では材料共全加工が約６割、部分加工のみが約４割となっています。

２０１８年（平成３０年）４月に３代目として社長を譲り受け、社員のみんなと一緒に日々歯車の製造と社内の風土づくりに勤しんでいます。

歯車は単体ではその機能は発揮されません。二つ以上の歯車がかみあって、はじめてその力を十分に発揮します。まさに会社も同じ。人と人とが互いに思いやり、みんなの力で会社を動かしていく。人の成長が活気のある企業つくっていく。企業は歯車がかみあう姿そのものだと感じています。

これからも歯車を通して培ってきた確かな技術力を継承し、さらにその力をどう磨き上げるのかを日々探究してまいります。そしてその技術力でつくりあげた製品をお客様に届けることが、わたしたち自身や世の中すべての人たちの生活を豊かにしていくのだという強い思いを持ち、今後ますます成長する企業へとなっていきたいと考えています。
ぜひ一度伊藤歯車製作所へ見学にお越しください。我々が誇りとする歯車技術と企業発展への取り組みをご案内いたします。