伊藤歯車製作所　社長の伊藤です。

いよいよ今年もあとわずかになりました。年が明けて１月が終わると弊社の第６５期が始まります。来期に向けた会社の方針や自分自身の決意を去年の経営指針書を振り返りながら考えています。　振り返って考えてみるとコロナで始まりそのままずーっとコロナの１年でした。　１年を通したいつも通りの出来事はことごとく中止…延期…。　世の中のトップに求められるすべての判断・決断も中止の判断・決断…。　自分はしたいけど、世間の目を気にして中止…。　ものすごい閉塞感のある1年で、危うく思考停止状態に陥りそうになりましたが、１０年前のリーマンショックの時と同じように【こんな時だからこそできる何かがある】と前向きに動くことができました。

そんな中ある社長さんとお話をする機会があって、経営者っていうのは決断せなあかんって言われました。それはその社長さんの先代さんの戦争の体験によるものでした。　【突撃！】なのか…　【退却！】なのか…　早く決断をすることが大切だと。悩んで決断できないでいると部隊は全滅してしまう。やられてしまう…。　ただし【突撃】はいくだけやから難しくはないけど、【退却】は非常に難しい。　だから悩むんやけど、早く決断しなさい。そのためにはブレない信念を持って、いろんな情報をしっかりと収集し決断せなあかんのやと教わりました。

歴史を学ぶとはこういうことかもしれません。　こんなお話を聞かせてもらえる自分は本当に恵まれているなと思いました。今はまだこの話を聞いて自分の中に落とし込んでいくだけで精一杯ですが、いつかぼくがこのような話をいろんな人に話して、今の僕と同じようにそれを受け取ってもらえる人がたくさんいる。　そんな人間に成長していきたいと思います。本当にまだまだ…まだまだ未熟なぼくですが、しっかりと未来の自分像を描き決意を新たに進んでいきたいと思います。

今年もたくさんの方々、たくさんの企業様に支えていただき本当にお世話になりました。来年も弊社に関わる全ての方々、企業様に少しでも多くお役に立てられるよう日々精進してまいります。　今後とも弊社をご贔屓にどうぞよろしくお願いいたします。